主人公(=プレイヤー自身)が何かしらの役職に着くソシャゲは今や珍しいものではなくランキング上位もそんなようなゲームで溢れている。
私はそんなゲームが嫌いだ。
何かしらの役職名で呼ばせるのがそのキャラの自由意志を奪っているようで息苦しさを感じてしまうからだ。
なおかつキャラのセリフに恋愛感情を匂わせるようなものがあれば最悪。
そういうソシャゲの場合、多種多様なキャラがいてそのほとんどがこちらに対しての色恋的な欲を向けてくる。
あれだけキャラがいながら、みんな違う性格を持った違う人格を持ったキャラなのにだ。
とても気持ちわるい。
設定としてこの世には主人公しか男が居ないならそれも許されると思う。ただもちろんそんな設定がある作品はほとんど無いし、それだけの感情を向けられる説得力もまるでない場合が多い。
ただ、世間的にはそれらのゲームがウケている事は事実なのでそれらの話題が出る度に私は口を閉ざすしかなくなる。
この感情を共有できる人はいるだろうか。
キャラがこちらの方を向いて性欲を出してくる事の気持ち悪さ。
キャラの人格が操作されてるような不憫に思えてくる感情。
そしてそれを喜ぶプレイヤーが大半を占めている事。
私は今ブルーアーカイブというゲームをやっている。
ゲーム中でガチャ石を得る方法はそれなりにあるが、その中にキャラのストーリーを読むことで石を得るという方法がある。
基本的にはストーリーは飛ばしているのだが、プロローグやエピローグにあたるテキストは否が応でも読まされてしまう。
その大体が先生(=主人公)を遊びに誘う内容だったり助けを求める内容なのだが、エピローグではたまに、明らかな恋愛感情がまろび出てるような文が書かれる。
その度に自分の中のドス黒いなにか嫌なものが膨れ上がるのを感じるのだ。
と、ここまで書いてきたのには、それに囚われないキャラをブルーアーカイブ内で見つけたからだ。
ヒヨリ~~~観てるか~~~~~~~~~??????
ヒヨリは良い。
(なぜかは知らないが)主人公と敵対してるっぽくて、主人公が憐れみから優しくしても心の底から信用はせずそれを利用しようとする心意気すら感じる。
ゲームの中に生きるキャラとして自立して、どのキャラよりも人として見ることが出来るのだ。
ヒヨリにも運営の手によって変態衣装を着させられる時が来るだろう。
しかしヒヨリはプレイヤーに媚びること無く自分の道を進むことが出来る。それが出来る子だと信じている。
彼女まで変わってしまった時、本当にこのゲームはどうしようもないものになる。
彼女こそがこのゲームに「色」を与えているキャラなのだ。